85年
ある時ユースで働いている日本人のおばさんが、「大きな"Marlin−カジキマグロ"が釣れたという情報が無線でラジオ局に入った、もう少しで港に着く」と教えてくれた。早速行ってみるとすでにたくさんの人が来ていた。暇な人達が多いんだなあと思いながらあまり期待せずに待っていた。
「フォーハンドレッドフィフティーンキロー」とアナウンスがあった。”ウォーッ”と声が挙がりみんな拍手をしてた。415キロ体長は2.3メートルの大物だった。さすがオーストラリア、こんな魚が居るんだ!と思った。みんなが見に来た理由がそのときやっと解った。それにしてもあんなにでかいのどうやって船の上まであげたのかなあ?不思議に思った。
夜、友達が港に釣りに出かけると、その”大物”をしとめた人達がバーベキューパーティーをしてた。”わざわざ釣らなくても良いよ、好きなだけ持って行け!”とナイフを渡してくれた。友達は脂の乗ったおいしそうな所を数キロ塊で貰ってきた。次の日、そのカジキマグロで寿司パーティーをした。ユースの日本人のおばさん、その他日本人、寿司が好きな西洋人、みんなにごちそうしてあげた。初めて食べる近海、生のカジキマグロ、、まずいわけがない!それでも次の日にまだマグロステーキにして食べるほど残っていた。 |