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だまされた奴

タイでよくある話ですが、街角を歩いているときれいな女の人が声をかけてきて・・・
これは被害に遭う人は男性だけなのですが、男女ともにあるのが船に乗るパターン。
まあ早い話が、水上マーケットに行こう、川の向こうにレストランがある、などといってボートに乗ると、
船の料金がすごい高い値段を言われて、払わなければ船から突き落とすぞ!と脅されると言うのがあります。
私の友達で金を払うぐらいならと自分で川に飛び込んで逃げた人も居ます。
皆お金を払う人が多いのですが。100ドルとか200ドルくらい言われるようです。
変な口のうまい人には注意しましょう。

私が楽宮に泊まってたときです。
オーストラリアにワーキングホリデーで1年居た山田君(実名、当時22歳)は、
私の部屋に「これから王宮見学に行ってきます。」
といって部屋に入ってきた。私は、彼が首から袋を下げているのを見て
「きれいなお姉ちゃんに声かけられてもついて行っちゃだめだよー。」と忠告しました。
その数時間後彼は警察から帰ってきて、「だまされたー。」と私に言いました。
話を聞くとこうでした。

王宮に行こうとして彼はバス停で女の人に英語で声をかけられました。
「私はフィリピンから来たのだけど、王宮に行くにはどうすればいいの教えて」と
彼は自分もいくとこだと話したら、では車で行こうということになりタクシーに一緒に乗り込みました。
すると彼女が忘れ物をしたので一度ホテルに帰るといいだし、車はどこかのホテルに着きました。
彼女は汗をかいたのでちょっとシャワーを浴びるなどと言ったとき、
もう一人友達の女の子がジュースを持って現れた。
彼は彼女らに勧められるまま一緒に服を脱いでシャワーを浴びた。
鼻の下を長く伸ばしこれはラッキーと思いながら3人でシャワーを浴び・・・
その後また車に乗り元の所まで彼女たちは送ってくれて「バイバイ」。
いい気分で鼻歌など歌いながら何気なく財布を見てみると・・・・お金は新聞紙に変わってた。
 
すぐ警察に行き事情を話すと警察は笑いながら、
「それでおまえやったのか、エッチしたのか」と聞いてくる。
結局彼はシャワーを浴びただけで何もしないで帰ってきたらしい。
警察はアルバムを持ってきてどいつだと聞くので見てみるとその彼女の写真があったという。
私もそこまで行ったのならやっちゃえばいいのに、と彼にアドバイスをした。
彼は首から下げた袋から財布をとりだし見て下さいよーと新聞紙の束を見せてくれた。
その中に10バーツと20バーツ札が1枚ずつ残ってた。
全部取らないタイ人。優しいなーと思って彼のカメラのケースを見ると形がヘンだ。
それを開けてみるとカメラケースの中からガラスの灰皿が出てきた。彼が「あーこれもやられたー」と。
私はその灰皿を見て「変わったカメラだねー」
といったら彼は「やめて下さいよー」と泣きそうな声を出した。
彼が言うには3人でシャワーをあびてたし、いつ取られたかわからないと言う。
「ベットのしたに誰か隠れていたのかなー?」どちらにせよ、お金が新聞紙に、カメラが灰皿に。
ばれないようにうまくやっているところからプロの仕業だ。
またいい思いをしたのだからと届けない奴も多いかも?

格言「毒を食らわば皿までも」どうせなら最後までやった方が・・・でもだまされるなら?
結論、世の中にそんなにうまい話はない。
だいたい女の子にそんな風に声かけられるほどのいい男かおまえは!!



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