ハノマンの旅は道連れ HOMENote>抗生物質


抗生物質使用上の一般的注意

注、これはあくまでも一般知識であって、抗生物質の使用を勧めるものではありません。アジア諸国では薬局で簡単に手に入りますが使用の際は医者の指示に従って下さい。

1,
感染防御機能の低下してる人にはそれほど著名な効果が得られないときがあります。
2,
単一の抗生物質を投与して効果が得られないとき、その上に上乗せするのは原則としてさける。それにもっとも適した物を単独で使う。
3,
生体内の常在細菌を乱すことは生体側に悪影響を与える。長期間、多種の使用はさける。

4,
抗生物質は菌の発育を抑制するが、その菌の発育を抑制している間に生体側の感染防御因子が働いて炎症を治す。そして菌の発育を抑制している時間は一般にせいぜい1時間半程度であって、1日1回投与というのは気休めのような物である。
1回投与後一定期間をおいて生体内の菌が再び増殖し始める時期に再投与するのがよい。その時間は4〜6時間である。
5,
一般的に経口剤は食後に投与すると吸収の効率が悪くなる。
6,
経口投与では腸管から吸収せず、注射剤は経口剤に比べて吸収がより確実であるだけで強力というわけではない。しかし、尿中からの排泄も早く持続性に乏しい。

7,
経口剤投与可能なときはまず経口剤を使用するのが原則である。


抗生物質の投与期間

感染菌が血液中に証明されなくなるまで投与する。
しかし一般的に血液中に見つからなくても感染菌が組織内にひそんでいることがある。しかし長期間投与にも問題がある。2〜3日で細菌は消失するが、病気によって1ヶ月以上抗生物質を投与する必要がある。(早く止めすぎて慢性化を見逃す、しかし長期投与は生体側に影響がある。)


強い抗生物質と弱い抗生物質

強い薬とは感染菌に対して殺菌作用を示す物で、いったん有効血中濃度に達すると目標とされた細菌は死んでしまう。主作用が強いので当然副作用も強い。細菌は薬が吸収されるたびに的確に死ぬので、多少服用時間がずれても有効性を示す。

重症感染症を目標に使う。
弱い薬とは感染菌に対して静菌作用と言って病原性をしずめる働きを示すもの。数回静めているうちにやがて感染性が衰えるので、結局有効ということになる。それだけ決められているとおりに正確に服用時間を守らないと効果が出ない。
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