ハノマンの旅は道連れ HOMEAustralia>初めてのヌーディストビーチ

初めてのヌーディストビーチ

ヒッチハイクで乗せてくれた人が言ってた。
BroomのCable Beachはいいとこだから行くといいよと。

Cable Beachに着きキャラバンパークを訪ねるともういっぱいで泊まれない。しかたがないのでビーチにでもテントを張ろうと何気なく歩いていると前を歩いている女の人がいきなり水着のブラをとった。なんて大胆なことをする、さすがオーストラリア人違うなあ、なんて思ってまわりを見てびっくり!みんなすっぽんぽん。そこはヌーディストビーチだった。

私も荷物を降ろし、きたない服を脱ぎ全裸になった。白い砂、青い空、空よりも青い海。生まれたままの姿でビーチに横になる。まわりももちろん皆裸。男も女も大人も子供も。生まれたままの姿で自然の中にとけ込んでいく。体が砂に吸い込まれていくみたいだ。ここは裸で居ることが当たり前、服を着ていることの方が不自然な、そんな感覚にしてくれる。とはいえこんな所初めての私、目のやり場に困りながらも若い女の人をちらっと(ずーっと?)見つめてしまった。裸はとても気持ちがいいと、いつもパンツの奥で隠されてる息子が言った。私はしばらくビーチでのんびりしていた。

若いオージーが声をかけてきた。どこかにテントを張るのか?良かったら俺のとこにこないか?そいつに着いていったらビーチのちょっと入ったところにテントが張ってあった。
倒木で作ったベンチもあり、長く住んでいることがすぐわかった。ここにどれだけ住んで居るんだと聞くと「6ヶ月」と答えた。「6ヶ月も何をしてる」と聞くと彼は「スイミング」と答えた。

私も彼の近くにテントを張った。夜になるとどこからか人が数人やってきて火を囲みながら夜まで話をしてた。私は疲れていたので先に休んだ。波の音、森の音を聞きながら心地よい眠りについた。次の日も1日中ビーチにいた。(そのときは何も知らなかった。これから起こる悲劇を。)近くの店で食料を買い食事の支度をして夜はワインを買ってきてみんなで飲んだ。

次の日そこを離れまたヒッチハイクを始めた。その2日後、夜寝返りを打ったとき背中でパリッ!と言う音がした。背中を見てみるとスイカの縞のような模様が背中にできている。
日焼けで皮がむけてきたのである。その縞模様はどんどん広がり、腕の脇のあたり、太股の内側まで全身皮がむけた。裸を見続けていた罰が当たったのか?いいや、日焼け止めも塗らずにあのオーストラリアの太陽に当たっていて当たり前のようになったのである。それ以来、海で泳ぐときは必ず日焼け止めを塗り、長時間泳がない方がいいということを学んだ。

それにしてもいいところだった、BroomのCableBeach。しかしそこはとても行きにくい所。
だからこそあんな自然が残っているのだろう。
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はのまん@沈没旅行者