ハノマンの旅は道連れ HOMEAustralia>海外出産

海外出産

初めての子供「真奈里」はオーストラリアのゴールドコースト生まれです。
観光ビザしか持ってなかったので国籍はとれませんでした。

バンコクで妻Hisakoの妊娠がわかりどうしようか考えてた時、
タイの南の島で昔、オーストラリアで昔一緒に住んでたNaokiに偶然出会った。
彼はそのときオーストラリアで働いてて「オーストラリアで生めば?」と言った。
私もオーストラリアなら2回行ってるし子供を生むのにもいい環境かな?と思った。
インドから帰ってきた私たちはタイでオーストラリアの6ヶ月の観光ビザを申請した。
母親と子供のことを考え、生まれる3ヶ月前、生まれて3ヶ月の計6ヶ月の滞在予定だった。

Naokiがゴールドコーストにすんでるので私たちもゴールドコーストで家を探した。
病院からも遠くないところで、道路をはさみすぐ海が見えるといういい部屋を見つけた。
また車も必需品。日本食を売ってる店の張り紙を見て安い中古車を買った。

オーストラリアはパブリックの病院なら誰でもタダで診てもらえる。
(旧イギリス連邦はそこはいい。)
たくさん人がいるのでいつもだいぶ待たされるが、医者の対応も非常に感じがいい。
日本の威張った態度と違い、とてもフレンドリー。
また出産についてに基本的な考えがいい。
子供なんて勝手に産まれてくる。だからあなた達夫婦で生みなさい。
病院はあなた達の必要なものと場所を提供します。という感じ
医者に生ませてもらうのではなく自分たちで生むという意識の強さがすごくよかった。
出産前の母親学級みたいなものも必ず旦那さんが付いてきてる。(もちろん私も。)
そしていろいろ説明をした後に、実際に分娩室も見学させてくれる。
派手な照明や足乗せ台などなく、医者の都合のよい部屋ではなく、
あくまでも妊婦の立場から見た感じのいい部屋になっている。
ここで生むんだなという心構えができるのは妊婦にとってとても安心できる。
そしていろいろ質問を受け妊婦の不安をすべてとってくれる。
また、陣痛が始まって、どうするかという旦那さんへのアドバイスも詳しく教えてくれる。
私たちはラジカセを持ち込み音楽を聴きながら出産することにした。
病院ではあなた達の自由に生みなさいとアドバイスしてくれた。

8月15日の夜、陣痛が来た。
だんだん陣痛の間隔が短くなり病院に連絡する。
病院ではすぐには生まれないから大丈夫、15分間隔になったら来なさいと教えてくれる。
ラジカセとカメラを用意し車に乗り込む。
オーストラリアはいまは冬。ヒーターの壊れた車は寒い。
病院の前に車をつけとりあえず妻を看護婦さんに預ける。
すでにカルテが用意してあった。
それから車を駐車場に回す。母親学級で教えてもらったとおりに。
病院の服に着替え、分娩室で待機する。医者が朝頃に生まれると言った。
しかしだんだん陣痛が強くなってくる妻がトイレに行きたいという。
仕方がないからベッドの上でと思ったけど何か違う。
看護婦さんを呼んだら一言「COMING!]と言って、あわてて準備をし始めた。
助産婦さんと私が妻の首と足に手をかけりきむときの手伝いをする。
何回かりきんでいると頭が見え始めやがて顔がボコッとでてきた。
そしてゆっくり半回転してつるんと体がでてきた。生命誕生の瞬間だ。
それからは助産婦さんがてきぱきと妻と子供の処置をしてくれた。
私は妻の手をずっと握っていた。

日本の病院では出産に夫が立ち会おうとすると「出ていって下さい」と言われる所が多いらしいが
ちょっと間違っているのでは?と思う。
それとも医者は夫に知られてはいけないようなことを中でしてるのでは?と勘ぐってしまう。
このときこそ愛する妻のそばにいて励まし、そして我が子の誕生を見届けてやるべきではないのだろうか?
そして生命とは皆こうして生まれてくるという事実の証人となり、
妻も子供もこれだけの努力をして産まれてきたということを知ると、子供の対しての愛情もますます深まるはず。

病院に来てから4時間ぐらいで生まれ、とても安産だった。
看護婦さんがシャワーを浴びてもいいと妻に言ったが、疲れ切った妻はトイレさえ這っていかなければならなかった。
(でもこちらの女性はあー疲れたとばかりすたすた歩いてシャワーを浴びに行く!)
子供は産まれてすぐ体を洗いに連れていったが、それ以外はずっと妻のそばに寝かせておいてくれる。
また問題がなければ1日で退院できる。妻の場合子供が小さかったのでもう1日、計2日で退院した。
病院は通院タダだが、入院すると1日あたりでお金がかかる。
しかしそれ以外にナントカ費みたいなお金は一切かからない。
退院してからも1週間助産婦さんが家まで来てくれ、いろいろケアーをしてくれる。
また消防署でベビーカプセルという新生児用のチャイルドシートを6ヶ月20ドルでレンタルしてくれる。
車社会のオーストラリアはどんな子供でも必ずシートベルトをつけなければいけない。
でもこれのおかげでお出かけがすごく楽だった。

生まれて2ヶ月半でオーストラリアを離れタイに戻ってきた。
タイで南の島と北部を2ヶ月旅をしてその後インドのゴアにも行き、
日本に帰ってきたのは真奈里が7ヶ月になってからだった。
風呂上がり ベビーカプセルの中
真奈里2ヶ月半 ベビーカプセル、これだとよく寝てくれる。
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はのまん@沈没旅行者